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「叱らない 命令しない 犬の気持ちを考えたしつけ講座」に行ってきました

夏と高知のおもひでがまだまだ残っているようですが、最近の話題です。今回は人間のおべんきょう。

先週の日曜にmasterと二人で、聖蹟桜ヶ丘へ動物保護団体「たま・アニマルレスキュー・ネット」さん主催のセミナーに参加してきました。内容は「犬の気持ちを考えたストレスマネジメントとしつけ」についてのお話で、講師はブログ「ドッグウォーカー博士のスローライフ」の著者の川上さとえさんです。今回は直接お話を聞けるということもあってブログで書かれていたことを詳しく、ニュアンスなどを理解したいと思い参加しました。

イヌのしつけには色んな考え方がありますが、私とmasterはエルを迎える前から、強制訓練以外の方法で人間とイヌの共生ルールを作りたいと考えていました。

たまたま陽性強化(望ましい行動を褒めて、行動の発生頻度を高める、もしくは褒めないことで望ましくない行動の発生頻度を抑える)というメソッドに出会いその考え方に共感し、実践していこうと思いました。ただ実際には褒めるだけで問題行動を減らしていくのは人間にとってかなりハードルが高いのかなとも感じていました。(理解ができていないからかも...)程度の問題かもしれませんが「ノー」と言ったり「リーシュ」を引っ張ったりはしょうがないと思っていました。


今回のセミナーを聴講して改めて気づいたことは、エルの私たちにとって望ましくない行為に対して「ノー」と叱る、「リーシュ」を引っ張るなどの一方的なリアクションをする前に色々とやるべきことがありそうだということでした。

キーワードは「ストレス」、「カーミングシグナル」と「イヌの環境エンリッチメント」です。イヌの置かれているストレスフルな状況が、いわゆる人間が問題だと考える行動を誘発し、実はそのストレスの1つは人間のイヌの気持ちに対する間違った理解から知らず知らず生み続けているものだということ。ストレス軽減のためにはイヌの気持ちへの正しい理解(カーミングシグナルの理解)と従来動物が持っている生のダイナミズムをできるだけ生かす(食、社会生活、知、感覚、空間を充実したものにする)環境改善ということです...

イヌの気持ちを的確に理解して、今の行動はどういうコンテクストの中でどういう意味なのかを把握するのは熟練のトレーナーさんにしかできないのでは?と思ってしまったりしていましたが、やはり急がば回れで、「カーミングシグナル」というイヌたちが持っている、ボディランゲージを一つひとつ注意深く冷静に拾い集めるということが人間都合ではない、ありのままのイヌというパズルを自力で完成させる事になるののではないかと思いました。要はエスノグラフィーですね。川上さんのお話を聴いていてレヴィ・ストロースの「悲しき熱帯」を思い出しました。エルに対して一方的に何かをさせるという姿勢ではなくて、私たちの要求を聞いてくれてありがとうという気持ちを持とうと思いました。

さらにもう1つ今回のお話で吹っ切れたことがありました。こっちのほうが自分の中では有意義だったかもしれないのですが、イヌの生を丸ごと受け入れるということです。誤解を恐れずに言うならば、イヌのしたいようにさせればいいということです。彼女らはナチュラルボーンキラーでもなんでもない元来穏やかな動物なのだし、人間の美学・価値観を押し付けたとしてもそれは「イヌに自分の趣味につきあって」もらっているだけで「○○させなければいけない」とかそういう事は、どうでもよかったはずなのにいつの間にか自分たちの性なのか、人間都合のワンウェイなコミュニケーションになってしまっていた気がとてもしました。自分たちはイヌのパートナーになりかったのだということを再認識できてとてもうれしくなりました。

お互いニュートラルな状態で付き合っていこうと思います。とは言えやっと山の麓にたったような気持ちです。さて、これからじっくりと登って行くカンジかな。

butler




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コメント

No title

なんか難しい話ですね・・・(^^;)カ―ミングシグナルは見逃しがちな飼い主さんも多いはず。もちろんうちも見逃しまくりですが。
うちは陰性強化のやり方でしたので、少なからずいい育て方とは思われていないでしょうが、杏里は結果的によかったのかな、と思います。
エル家は本当にチャレンジャーとゆうか、勉強熱心とゆうか・・・すごいですね。エルちゃんがどれだ愛されてるか・・・測り知れませんね(笑)我が子が可愛いからこそ、親(飼い主)はもっともっと、と思うもんですかね。
コチラ地方は講習会とか近場でないし、情報もないので・・・母校(専門学校)で先生と世間話してます。そら家も軽く講習会気分ですが(爆
エル家を見習って、もっと勉強あるのみですな!お互い頑張りましょう~☆

No title

セミナーにご参加くださり、どうもありがとうございました。
レヴィ・ストロースが影響を受けたルソーの影響を私も受けているので、そのラインを読み取ってくださったのはうれしいです。
エスノグラフィー、まさにその通りですね。
いま目の前にいる具体的存在としてのイヌに注目することが大切です。
カーミングシグナルやイヌの習性の解説その他はガイドブックであって、参考程度のものに過ぎません。
自分自身でイヌそのものを読み解くことが大事だと思います。
常にイヌと対話し、お互いに新たな発見をして驚きながら共に暮らす、そういう楽しさをお伝えできたらと考えていましたが、butlerさんは私の言葉にならなかった部分まで受け取ってくださって光栄です。
どうもありがとうございました。

Re: No title

杏里ねぃさん

こんにちは。コメントありがとうございます。

今回の記事は、人と犬との関わり方全般に関する考え方というよりかは、エルと自分たちとの関係に限ったハナシで、他の方の犬との関わり方についての意見ではないんです。分かりにくかったらスミマセン。

人間社会に属する動物は、幸か不幸か人間社会のルールと上手くやって行かなければならない宿命にあるのだと思います。

エルの場合、社会化不足のせいか、ブリード特有の特徴か、自転車に乗っている人、もしくはジョガー、イヌに対するすれ違いざまの吠えや突進が、いわゆる問題行動と言われているカテゴリにあてはまるのだと思いますが、シンプルに対処するならば自転車やジョガー、イヌに会わさなければよいのだと思います。わざわざ克服する必要はないと思っています。ただ、どうしても克服して欲しいのなら、それは私たちがエルの側に立った問題解決方法を探らないと、どういう原因でエルが吠えたり突進したりする(ようになった)のかを無視して「こうしないと罰をあたえますよ」と押し付ける事は、その時にその指示を聞かなかったことに生じるリスクよりも抗いがたい誘惑があれば自制することはまずないし、その誘惑を上回る罰が必要となるのではないかと思っています。私たちはエルが自分で考える過程がエルらしさだと思うので、結果を急がないやり方を採用していこうと思います。

杏里ちゃんはとても朗らかで天真爛漫なワンコだと思います。目がキラキラしてますよね。それは杏里ねぃさんとの関係のあらわれなのではないかなと思っています。杏里ねぃさんは鬼コーチでも、杏里ちゃんにとっては厳しいだけの存在ではないと感じているんじゃないかな。

要はバランスなのではないでしょうかね~
難しいのですが...








Re: No title

グラさん

こんばんは。コメントありがとうございます。

先日のセミナーとても有意義でした。私にとって座学はイマジネーションを総動員させないとなかなか印象に残りにくいのですが、今まさに私とmasterが興味を持っているトピックだったので非常にエキサイティングでした。

セミナーの個人的な感想としては、イヌのストレスマネジメントの一つとして、生活の質を向上(環境エンリッチメント)させるという事は素直に納得できたのですが、散歩の質を上げるという点が飼育環境によってはやや難しいかもしれないと感じました(質のレベル的に)。しかしながら、後日ボニちゃんとのお散歩クリニックを受けさせていただき、セミナーでお話されていた質のレベル感が分かり、これなら住環境に大きく左右されずともそれぞれの飼い主さんが愛犬の散歩の質の向上に取り組む事ができそうだなと思えました。

要は、散歩の質の定義(例えば1時間の散歩、河原、オフリーシュ、etc)は飽くまで例であって、そのイヌがもっとも満足できるものであれば何だっていいのだなぁと感じました。エルのとても満足した笑顔が何よりも印象的でした。この笑顔が質のバロメターなのだと。

もしかしてセミナーでそのように言及されていましたら、スミマセン(笑)
言葉尻に過剰に反応してしまったかもしれません。

毎日少しでもお互いを理解し合えるようになりたいものです。

今朝は4時に起きて近所の林道を2人+1匹で散歩しました。
幸いクマはいなかったと思いますが、エルはニコニコでしたよ。
青梅はとても恵まれています。

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